ロケットマン鑑賞!うーん・・・※ネタバレあり
ロケットマンを観る前の、エルトンジョンの知識
・YOUR SONGの生みの親
・ゲイ
だけでしたが鑑賞。一人の天才の反省を描いた作品でしたので
前知識云々は関係ないと感じました。
■良かった所
オープニングのミュージカル場面。その一曲だけで夢見がちな彼の性格が分かる。
YOUR SONGが徐々に出来上がっていく場面。このあたり最高。
奇をてらった衣装に隠れたシャイな人柄や、どんなに売れても芽生えない自己肯定感。彼を応援する祖母は良かった。誰か一人でも信じてくれる人がいて良かった。
というかおばあちゃんがいなかったら王立音楽院にも通えなかったかも。
そしてエルトンの曲の歌詞を担当するバーニー。彼の優しくて暖かい人柄が好きでした。
■辛かった所
父親にハグしてと頼む→甘えるな!と断られる場面で泣いた。あんな小さな子が拒絶される所。母親も子供に無関心で自分たちのことばかりを考えていた。
そして類似点が多い「ボヘミアンラプソディ」と
どうしても比べてしまう
■生まれ年が近い
エルトンジョン:1947年3月25日 (年齢 72歳)
フレディマーキュリー:1946年9月5日(享年45歳)
■舞台も同じ
イギリスを舞台、その後アメリカツアーへ!
■芸名
本名はダサい、カッコイイ芸名をつけて改名
■当時の時代背景
ゲイとカミングアウト出来ない時代背景
■マネージャーもゲイ
若い男性を連れ込み、帰らせる点もボラプに似てる
逆に違う点
■父親との和解
ボラプでは最後父親と抱き合うが、ロケットマンは救いがない・・・
■母親の愛情
ボラプでは母親は息子を愛しているが、ロケットマンでは無関心
後半では愛していないなどと平気で言う
■容姿
ボラプではラミ・マレックというエキゾチックで魅力的な俳優がフレディを演じたことで作品の魅力がプラスになった。(決してフレディ本人に似ていないが気にならない)
ロケットマンではタロン・エジャトンという魅力的な俳優がエルトン・ジョンに似せることで、薄くなる頭髪を忠実に再現した点が、良くも悪くも印象的。
■その他気になった点
本人が存命ということで多くの演出を直接聞けて演じることが出来たと思うが、逆に冒険出来なかったのではないだろうか?ことストーリー展開にあまり魅力を感じることが出来ず。自己憐憫にひたっているなぁと思ってしまったのも事実。愛されていなくてさびしいと、ありとあらゆる違法薬物に手を出すし、アルコール依存症になるのは仕方ないのだろうか。
あとボラプでは、作品として面白くするため、事実ではない演出・ストーリーがあったという。例:エイズ告白は実際はライヴエイド後など
ロケットマンはどの程度を関わってどのあたりをまかせたのだろうと単純に疑問に思うし、この作品を通して何を伝えたかったのかいまいち分からなかった。