※ネタバレ注意「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」

スパイダーマンね、これ三代目でしょうか。私はやはりトビー・マグワイア版のスパイティが好きでして。なんでかというと、周りに過小評価されていたり、実力を発揮する機会に恵まれていない主人公が、何らかのチャンスを得て周りの人に賞賛されるシチュエーションが好きでして。他の作品で言えばバーレスクの主人公の歌唱シーン、オペラ座の怪人のクリスティーヌがスター歌手の代わりに歌うシーン、古くは天使にラブソングを2のOh Happy Dayを歌うシーン。アリースター誕生…はまぁいいや。※自信なさげに舞台に上がるも、マイクをつかんだらガガじゃん。。。あれ、歌うことばかりですね。分類するなら見出され映画か、灯台下暗し映画か。処遇が悲惨であればあるほど、その時の驚きが観ていて小気味よくて。カタルシスを得られるというか。あ、カタルシス映画か。トム・ホランド版はそれが少ない印象。見るからに冴えないトビーマグワイアと、元気はつらつ自撮り大好きトムホとは正反対なので。


あ~ちょっと脱線してしまった。そうそう、ファーフロムホーム。これは前作のホームカミングの次作であり、MCUアベンジャーズ:エンドゲームの次の作品です。なんのこっちゃ。つまり単体で観るというより、MCU作品を制覇してから観た方がより面白いそうです。いや~一見さん殺しですね☆


ただ、スパイダーマンという知名度の高さから、別にこの作品から見ても面白いとは思いますが、ラストのアレとかなに?みたいなことになりかねない。事実、映画館で鑑賞後、夫婦とみられる男性の方が、あれ最後なに?どういうこと?あの黒人の人はニセモノだったの?え?今回全部俺ら騙されてたの?みたいな混乱を生んでいました。フィーリー長官にばけていたのは、スクラル人という擬態が得意な宇宙人で、得意分野でピーターを騙しつつ、鍛えようと思っていたのに、頼っていたミステリオ自身もこちらを騙そうとしていて、擬態が得意な自分たちが人間に騙されるなんて。。。という感じだろう。スクラル人の話はキャプテンマーベルを観るとよくわかります。


で、トム・ホランド。この役者さんは本当に若くて1996年6月1日 (年齢 23歳)、悩みとかなさそう。一応周りからは冴えない子扱いをされているけど親友もいるしベンおじさん的な事件もないので、軽い。なので、カタルシス映画ではないため、応援したくなる感じではなかった。
でも今作はかな~りシビアな展開が多くて。前半は十代あるあるでほほえましい。特に移動中の飛行機で好きな子の隣に座りたい。けど自分からは言えないから親友を頼るとかね。堂々としていれば普通にリア充イケメンな感じだけど意外と臆病なしな所が若い。

後半はもう、あ~やっぱりミステリオは悪人なんだ。っていうか明らかにおかしいでしょ、マルチユニバースがどうたらと。理論だけかと思ったとピーター自身も言っていたのに。そんな展開になったら、地球が何個あっても足りないでしょう。二回目の鑑賞時は、ミステリオがピーターに出自を説明するシーンで、ちょっと笑ってしまった。嘘も堂々と言えば周りを信じさせることができるのだなと。


今作って今の時代をよく表していて、フェイクニュースに騙されてしまう所とか。確かに動画の一部分を編集したところを見せられてしまうといいように操られてしまいますよね。だから全世界にピーターの正体がばれたことと、みんなのヒーローミステリオを殺したとされてしまったことで、隣人スパイダーマンが一気に脅威になってしまう下りは、ぞっとした。画像もフォトショップで好きに加工できるし、映像もいまや何でもありなので、気を付けないと。ピータームズムズがない分、経験を重ねるしかないが。
っていうかピータームズムズ(笑)

次回作が楽しみ過ぎる。

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