※ネタバレ注意「パンク侍、斬られて候」試写会で、ヤバいもの観た。(褒めてる)

f:id:atoyama23:20180624224717j:plainパンク侍、斬られて候
劇場公開日:2018年6月30日
上映時間:131分
監督:石井岳龍
脚本:宮藤官九郎
原作:町田康
キャスト:綾野剛北川景子東出昌大染谷将太浅野忠信豊川悦司永瀬正敏ほか


先日、完成披露舞台挨拶付き試写会に行ってきました!会場に入ると爆音で音楽が流れてビックリ、しかもDJが猿!?まずその時点でヤバい映画というのが分かる!物語の舞台は一応江戸時代だけど、言葉とか小道具とか、そもそも服装も変だから、設定とか気にしない!予告編見ても分かるように、もうそんな細かいことなんか抜き!なんつーの?頭空っぽのほうが夢詰め込める的な!?宇宙と対戦する的な!?全力で楽しめるパンクでサイケな感じの映画!脚本がクドカン、監督が石井岳龍ということは推して知るべし。

物語のベースは、自称:超人的剣客の掛十之進(綾野剛)が自身のある失敗をごまかすために、回りを巻き込んでの世紀のハッタリ作戦を繰り広げるが…という感じ。ただ、そのハッタリという嘘が本当になっていく描写は面白いし、登場人物が全員はっちゃけているし、役者ってここまで壊れないといけないんだ…と驚いた。起承転結は一応あるけれど、二時間たっぷりパンクな世界を堪能できた。というか131分もあったのか。あっという間に過ぎた。疾走感半端ない!!宇宙が砕けますよ。は誇張じゃない(笑)

 
登場人物の個人的なツボ
掛十之進(綾野剛:刺客に襲われた時の殺陣シーン。この人、こんなカッコイイのか!あと、ハッタリがばれる所や、ラストシーン。
ろん(北川景子:周りの男を翻弄する怪しい美しさ。「母性が、むずむずする。」ってセリフも良い!この方もヤバい。本人を間近で見たが、造形の神様が全力でえこひいきしたんじゃないかというレベルの美しさ。オーラも半端ない。そして激しい意志の強さ。
バカ殿じゃなくて黒和藩の藩主(東出昌大:人の意見でコロコロ行動が変わる。軸がない人。言葉を額面通り受け取る人。芸術や芸能文化を楽しめないだろうな。
幕暮孫兵衛(染谷将太:劇中、一番目覚めた人。ある意味天職を見つけられて幸せなのかも。
茶山半郎(浅野忠信:腹ふり党の元幹部。前情報を知らなかったので、私も登場シーンで噴き出しそうになった。 セリフがない役らしいけれども、つまりはアドリブであのセリフ。
オサム(若葉竜也:ちょっと足りないけど超人的パワーを持つ人物。名前を言ってお辞儀をするんだと言われて「名前!!!名前!!!名前!!!名前!!!」って連呼しながらお辞儀を繰り返すシーンや、花火のシーンとか最高!!!
大臼延珍(永瀬正敏:登場人物の中で一番頭がイイ!永瀬正敏は一体いつ出てくるんだろうと思ったけれど、まさかまさかでした。登場シーンはゾワゾワしました。
内藤帯刀(豊川悦司:掛十之進のハッタリを見抜いて利用する策士。声が印象的だし、悪い家老が良く似合っていた。
大浦主膳(國村隼:何といっても猿回しのシーン。あと、舞台挨拶で、この作品でパンクを演じたつもりでしたが、回りの皆がもっとパンクだったといったことを話していましたが、これはまあしょうがない。上記の濃い人達と比べたらちょっとやそっとじゃ太刀打ちできないけれど、ある意味バランスが良かった。普通の人がいないから唯一の救い。
日本猿たち:癒される。女性は皆癒されると北川景子さんが言っていたがその通り。

人に感想やストーリーを聞かれても答えづらい作品ではあるが、
めちゃくちゃ面白かった!!!ってだけは言える。
ぜひ大画面で花火や宇宙の映像を見てほしい。公開したら私ももう一度観に行く!

ネタバレ注意と書いたが、そこまでネタバレはしていないな。ただ、ネタバレをすることでつまらなくなる映画ではないし、テキストで何を書こうがあの映像美や演出は再現できない。が、ブログを書いてて矛盾しているけれど、何も知らずに観に行って驚いて欲しい。

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