【ネタバレ注意】グレイテストショーマンで聴けなくて、スリービルボードで聴けたもの

それはオペラ。
そして、二作品に共通しているのは小人症の男性が出てくること。
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さて感想。
グレイテストショーマンは、何といっても歌と踊りに圧倒された。
けれどふと思い返すと、オペラ歌手のジェニーリンドって
紹介されていたけど、全然オペラじゃなかったような。
もちろん素晴らしい歌声だったけど、いつオペラになるのかと
待っていたら終わっていた。少しだけ違和感があった。
で、そのあと、スリービルボードを観たら冒頭がオペラで。
マジか・・・と思ってニヤニヤしていた。
そしてこの作品にも出てくる小人症の男性。おぉ。偶然だなと。
グレイテストショーマンの小人の人は、サーカスの一員だったけれど、
スリービルボードの小人の人は中古車販売店の営業として働いていた。
人生色々。

そうそう、グレイテストショーマンは歌と踊りが予想外に良かったけれど
ストーリーは予告編で観た想像から1ミリも脱線することなく
終わったから驚いた。事実を映画にするとそういうものなのだろうか。
というか歌も踊りも現代的過ぎて。舞台だけ昔にしてる現代劇な感じ。
ストーリー50点、歌と踊り100億点!!!って感じ。

対してスリービルボード。ラストは、正直え!?終わり?と思ったけど
後からじわじわくる。予告編からいい意味で裏切られた。
この作品の舞台はアメリカ ミズーリ州の田舎町。
娘をレイプされて殺された母親ミルドレッドが、
7ヶ月もたっているのに犯人が捕まらないことに業を煮やして
街はずれの道沿いに大きな三枚の看板を出す。

1枚目「娘はレイプされて殺された」
2枚目「未だに犯人が捕まらない」
3枚目「どうして、ウィロビー署長?」

たったこれだけ。

それが街をあげての大騒ぎになる。次第に敵意を表す周囲の人々。
警官=正義の味方のハズが味方を攻撃されるとこうなるのか。。
でも、これだけ読むと怖そうだけど、なんだかこう
全編ユニークというか面白さが漂う。悲劇のような喜劇のような。

例えば、広告屋の青年レッド。自分を殴って二階から突き落として
大けがさせた警官ディクソンが、自分と同じ病室にいることが分かり、
最初は散々彼を責め立てるけれど、最後はストロー付きのオレンジジュースを
そっとテーブルに置いてあげる優しいシーン。

ウィロビー署長が突然血を吐き(末期がんなのです)、直前まで
言い争っていたのに、その時は聖母のような優しさを見せるミルドレッド。

ザコンで人種差別主義者でどうしようもないクズ男だけど、
最後はミルドレッドと共に狩りに行くディクソン。

人の弱さと少しの優しさを痛いほど見せつけてくる
不思議な映画だと思った。

あと、ミルドレッドの男女分け隔てなく鬼畜な所が好き。
登校中、車にジュースをぶっかけられたミルドレッドは
犯人の股間にケリを入れる。男子生徒にも女子生徒にも。

しかしこう、日頃C.S.Iやクリミナルマインドなどの海外ドラマを
観ていたので、あのDNAから犯人が捕まるんだろうななんて思っていたけれど
現実は残酷。警官も優秀とは程遠い感じだし、捜査もちゃんとしたのか疑問。

もう少しまとまった感想を書きたいけれどそれはあとでにしよう。
スリービルボードは久しぶりにブログに書きたくなる作品でした。
グレイテストショーマンは歌と踊りだけでももう一回観に行きたい。
けど、ブログに書く気が起きない。語ることがない映画。
歌と踊りは素晴らしいんだけど(3回目)